トラウマレベルの恐ろしさ

山村貞子こと貞子について話をしたが、原作と映画では設定そのものが異なっている。共通しているのは生前においてその尋常ならざる超能力を有していたせいで、怨みの念は呪いのビデオを作り出すまでにいたり、多くの人々に恐怖を植え付けることとなった。また自身が望んでもいなかったような出来事にさいなまれるなど、基本的に不運な女性であったという点も見えてくるでしょう。元々が世界を憎むような存在ではありませんでした。それについては貞子と戦うこととなる伽椰子についても例外ではありません。

貞子のことについて話をしたら、やはり伽椰子こと『佐伯伽椰子』についても話をしていかなければならない。端的に話すと、彼女の恐ろしさはもう何一つとして容赦がない。貞子同様に彼女も殺された無念が募り募って呪いを連鎖する悪霊と成り果ててしまった。劇中で登場人物を1人、また1人とその手で惨殺する、あるいは自身の配下にするためにあの世へと連れて行き悪霊化させて従わせるといった手段を用いてる。その殺され方、恐怖の連続に多くの人が枕を抱えて夜を過ごす瞬間を強要されたレベルだ。まさにトラウマレベルと言える怖さが呪怨の見どころだ。生半可な覚悟で見ると、大部分の人が後悔する作品でもあるが。

作中で怨念を振りまく存在である伽椰子、彼女は生前どんな人物だったのでしょう。貞子と同じく、特別な能力を持っていたのかと言えばそんなことはない、平凡な女性だったのです。

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伽椰子の人生

佐伯伽椰子という女性は生前、ごく普通の家庭で主婦をしていました。夫である『佐伯剛雄』と子供の『佐伯俊男』、そして飼猫である黒猫の『マー』と静かに暮らしていた。元々活動的ではなかった彼女には学生時代、想いを寄せていた相手がいる。『小林俊介』という男性に恋をしていた伽椰子は生前、彼のストーカーをしていた。その想いは止めどなく、彼に対する思いを日記に書きしたためるほどに強く、それは結婚した後でも持ち続けている。

小林と結ばれるどころかまともに話す機会すらなかった彼女は剛雄と出会って結婚するも、息子の俊雄が通う小学校にて俊雄の担任として小林と再び邂逅することになった。小林の方は覚えていなかったが、伽椰子はかつて想っていた相手と再会してその想いが再燃する。今度こそ親しくなりたい、そう思っていたが出会ってしまったことにより剛雄の暴走を引き起こしてしまうのだった。

剛雄の虐待、そして

伽椰子の夫である剛雄は伽椰子と息子の俊雄のことを愛していた。しかしある時伽椰子が隠していた小林への思いが記述されている日記を見つけてしまい、動揺する。その少し前、剛雄は医師から精子欠乏症であると診断されたばかりだったため、実の息子と想っていた俊雄は実は小林の息子なのではないかと思い込んでしまう。これがきっかけとなって伽椰子を独占したい剛雄による伽椰子と俊雄に向けられる虐待が始まった。

溢れでる嫉妬の憎悪に苛まれて、剛雄や伽椰子をカッターナイフ等の凶器を用いて拷問した後に殺害されてしまう。飼猫であるマーもまた同様に、伽椰子とともに無残に殺されて共に死骸をゴミ袋につめ込まれて天井裏に放置された。どうして自分が殺されなくてはならないのか、どうして自分の想いは愛しいあの人に届かないのか、そうした死んでも死にきれない感情が死の直前で伽椰子の身体を蝕んでいく。

その情念はやがて怨みや絶望、怒りといったものを形作る集合体となり、死して彼女はここに悪霊として物語の舞台となる家に巣食う悪魔として生まれ変わった。その影響により剛雄は呪い殺されてしまい、父親の虐待から逃れるように押し入れに隠れていた俊雄をあの世へと連れて行ってしまいます。

ここに呪怨なる恐怖の呪いを生み出す存在が誕生した。死後も家族が一緒に過ごせるようになったと言えば綺麗な表現だ。けれどその後に起きる惨劇の数々を思えば和む要素など何処にもありません、

俊雄は誰の子供か

追記しておく必要があるものといえば、佐伯俊男という子供が誰の息子かという点だ。これは他でもない、伽椰子と剛雄の実子なのだ。伽椰子は確かに小林への想いを抱いていたが、彼女が性の体験をしたのは他でもない剛雄だったのです。伽椰子は剛雄との性交渉をする前には誰にも身体を許しておらず、初めての人間だった剛雄との正式な親子関係にあったのです。

伽椰子は剛雄のいわれようのない嫉妬によって殺害された、そういうことになる。

涼しくなる話

剛雄によって生まれた

剛雄によって無残な姿で殺害されてしまった伽椰子、その亡骸は誰に見つかるわけでもなく、天井裏に放置されてそこを拠点に呪いを生み出していきます。剛雄と俊雄を先に自身の配下に加え、やがて自分たちの棲家となった家屋に近づく者達、その全てを呪い殺すことから呪怨は始まっていく。